こんにちは。
先週京都GKスクール福知山のプレスクールがスタートしました。
今後活動をしていく中で、スクールに関することやゴールキーパーについての情報などをブログで発信していければと思っています。
初めてとなる今回のブログのテーマは
『ゴールキーパースクールの価値』
についてです。
なぜ全国にゴールキーパースクールが展開されるのか?
ゴールキーパースクールに通うことで何が変わるのか?
ゴールキーパースクールの価値とは!?
ゴールキーパーの専門指導の必要性やゴールキーパーを取り巻く環境の変化について触れてみながら、変わりゆくゴールキーパーの環境、ゴールキーパースクールの価値について考えてみました!
すべての指導者、ゴールキーパーの選手、保護者の皆様に読んでもらえればと思います。
ゴールキーパーの専門指導の必要性
ゴールキーパーってサッカーに必ず必要なポジションですよね?
FWがいない0(ゼロ)トップって戦術がありますが、0(ゼロ)ゴールキーパーって戦術ないですよね…笑
10人+1人(GK)という時代は過去の話で、今は11人のフィールドプレーヤーに唯一GKが手を使えるポジションという認識に変化しています。
実際にビルドアップやペナルティエリア外でのプレーではフィールドプレーヤーと同じように手が使えませんから、GKにとってフィールドプレーの技術は必要です。
そのうえでさらにGKにはゴールキーパー特有の技術や戦術を身に付けることが求められています。
そういったことが求められるGKにとって実際の練習現場ではどうでしょうか!?
『ゴールキーパーの指導ってされていますか!?受けていますか!?』
GKコーチがいないという理由で放置されていませんか!?
自分たちでアップ(練習)しておくように!!
となっていませんか!?
ただ、各指導者は『GK指導が必要か?』と聞かれると否定する人はいないのではないでしょうか!?
ではこのGK指導の必要性と現場とのギャップをどのように埋めていくべきでしょうか!?
ゴールキーパーを取り巻く環境の変化
私自身がゴールキーパーを始めた頃と今ではGKを取り巻く環境が大きく変化しています。
・バックパスをキャッチングできなくなった(バックパス禁止)
・ボールを保持しながら4ステップ以上歩けない
・連続して手を使える時間の制限(6秒ルール)
・ゴールエリア内でのキーパーチャージ廃止
・ゴールキックに関するルール改正
など…
時代の流れと共にゴールキーパーが関係するルールが変更されてきました。
GKに求められる技術や戦術は昔に比べると格段に複雑になり、かつ細分化されてきています。
さらに近年のワールドカップで大会ごとに得点数を増やす意図もあり、ボールが軽量化され、変化しやすく(ブレやすく)なっているのもGKにとっては非常にやっかいな問題です。
だからこそGKに対しての専門的な指導は絶対的に必要となり、現在のサッカーにおいてGK指導の重要性は高まっています。
ゴールキーパースクールの必要性
では、前述したGK指導の必要性と現場とのギャップの問題を解決するには…いくつか考えてみました!!
1.各チームにGKコーチ配置する
≪問題点≫
小学生、中学生のすべてのカテゴリーとなると現実的には人数が不足…現在GKコーチ(有資格者)は全国でみると12チームに1人の割合…。各チームにGKコーチを配置するのは難しい。
2.フィールドのコーチもGKを理解し、指導できるようにする
≪問題点≫
フィールド選手の人数に対してGKの人数が少なく、フィールドコーチが十分にGKに対して指導できる余裕がない。(GK指導を学んでいる指導者は多くいるが…)逆にGKコーチ(有資格者)がチームにいてもフィールドを指導するケースも…。
3.GK自身が練習方法や理論を学び、自主的にTRする
≪問題点≫
理想的であるが、GKのパーソナリティに影響される…フィールドの選手に自主的に練習させて指導者が満足できる結果が得られますか!?ましてや小中学生やGK初心者には非常に難しい。
4.GKメインのトレーニング日を設定する
≪問題点≫
フィールドの数が多い中なかなか現実的ではないですね…現場の多くはフィールドのシュート練習等にGKが合わせていませんか?(アップもままならないまま…)
なかなか簡単には解決できなさそうですね…
そんな解決策の一つとして
『地域のゴールキーパースクールを利用する』
というのはどうでしょうか!?
昔に比べてGKスクールが各地域に増えてきています!
10年前、20年前に比べると比べものにならないくらい増えています。それだけGK指導の重要性が認識されてきたのだと感じています。
先述したように全国でGK指導者(有資格者)は12チームに1人の割合です。GK専門指導が必要だと感じている指導者がほとんどなのに指導者が足りない…
GK指導はU12で週1、2回で1回30分、U15で週4回で1回45分が必要とJFAから発信されています。(もちろん毎日GKコーチが付いて専門指導を受けるのがベストだと思いますが…)
こういったGKを取り巻く問題を改善するために各地域のGKスクールを有効活用してみませんか?
チームにGKコーチがいないならGKスクールに通って(通わせて)専門の指導を受けて(受けさせて)みませんか?
京都府北部地域でのゴールキーパースクールの価値
京都府北部(北近畿)という地域でゴールキーパースクールを開校したのには理由があります。
実は20年ほど前にGKスクールを京都市内と京都府北部で立ち上げました。
当時は全国的にもGKスクールというものはほとんどなく、僕自身も手探りの中、活動していたのを覚えています。
どちらのスクールも15名前後の選手が参加をしてくれていました。
当時からGK指導の需要があったのだと思います。
よりGKの需要が高まる現在では各都道府県にGKスクールを立ち上げたり、パーソナルトレーニングでGK指導を行う指導者も多く、GKの育成環境が広まり、整ってきています。
京都府北部(北近畿地方)にはGK指導を受ける環境が整っていません。GK指導を受けたくても受けられる環境がありません。
京都府北部は各地区へのアクセスが不便部分もあり、数少ない電車で移動するか、保護者の送迎で通学や習い事へ参加している子どもがほとんどです。
そのような中でも20年前のGKスクールに京都市内と同じくらいの参加者が通ってくれていたことを思うと…
需要があるんです!GK指導を求めているGKがいるんです!
ただ、環境がないんです!GKの専門指導を受ける環境が!
先週プレスクールを開校して
専門の指導者に教えてもらいたい!
GKのことをもっと知りたい!上手くなりたい!
シュートを止めたい!チームで活躍したい!
という思いを強く感じました。
これが京都府北部のゴールキーパースクールの価値だと思っています。全国の各地域にも京都府北部と同じようなGKの環境は多いのではないでしょうか?
まとめ
GK指導がサッカーにおいて必要なのは事実です。
GKの選手が専門指導を求めているのも事実です。
指導者もGK指導が必要だと感じているのも事実です。
ただ、現場ではGK指導が不足しているのは間違いない現実です。
その現状を変えるひとつの方法として『ゴールキーパースクールの活用』です。
現在のGK環境を変えることができる…これが
『ゴールキーパースクールの価値』
ではないでしょうか?
GK指導に悩んでいる選手、保護者、指導者の皆さん、一度地域のゴールキーパースクールを訪ねてみではどうでしょうか!?
その行動がGKで悩む子どもたちを救う第一歩ではないでしょうか!?
最後まで読んでいただきありがとうございました。